木曽路の名物郷土料理としてテレビドラマでも取り上げられた、恵那の五平餅。
特別なお客様のおもてなしや、米の豊作を祝うハレの食として、母から子へと大切に受け継がれてきた、素朴なふるさとの味です。
馬籠出身の文豪・島崎藤村の『夜明け前』のなかにも登場する名物「五平餅」。
その昔、きこりが仕事の合間に木っ端にごはんを握り付け、たき火で焼いて食べたのがはじまりとされる、岐阜、長野のみならず富山、愛知、静岡の方まで、中部地方の山間部に広く伝えられた郷土料理です。
今回ご紹介するのは美しい棚田が広がる岐阜県恵那市〈ふるや〉の「元祖五平餅」。
ふっくらわらじ形の恵那地域の五平餅は、数年前にテレビドラマのキーアイテムとなって話題になったので、ご記憶にある方も多いのではないでしょうか。
岐阜県産うるち米「あさひの夢」を100パーセント使った生地に、くるみ・ごま・落花生などを合わせて作る「特製くるみたれ」を塗り、香ばしく焼いてお召しあがりください。
添加物は一切不使用。
生地1本にたれも1袋ずつセットされているので、食べたい分ずつ食べられるのもうれしいポイントです。
湯せんや電子レンジで生地を温めてやわらかくしてから、片面ずつたれを塗って表・裏と、こんがりこげ目がつく程度に焼けばできあがりです。
お子さまのおやつや夜食、ちょっと小腹がすいたとき、BBQなどにも便利です。
うるち米のもちっとした粒感を残しながらもほろりとやわらかく、甘辛のくるみのたれがあとをひくやさしい素朴な味わいです。
私がおすすめします表面を炙ると、くるみしょうゆだれの甘辛の香ばしい匂いが立ちこめて、表面がパリッと、中はもっちりとしたふたつの食感が楽しめます。
食事にもおやつにもぴったりのボリューム感で、お子さまからご年配の方までどなたにも楽しんでいただけます。
また、自分でたれを塗って炙るところから作れるので、まるで田舎の家にいるような手作りの懐かしさも感じられます。
五平餅は岐阜では身近な味です。
どこのスーパーでも売っていますし、給食でも食べた記憶があります。
今も地元に帰省すると無性に食べたくなりますし、食べるとほっとした気持になります。
近年ドラマやアニメでも注目されていたので、ギフトとして話のきっかけ作りにもいいと思います。
自信を持っておすすめしたい一品です。
紹介者 JAL客室乗務員 太田沙織岐阜県本巣郡で生まれ、高校卒業まで岐阜県で過ごしました。
地元の味が大好きで、帰省した際は地元でしか手に入らない食べ物や調味料を購入し、自宅でも楽しんでいます。
趣味は格闘技観戦で、休日は会場へ足を運び、大きな声を出して応援することで気分をリフレッシュさせています。
最近では女性に人気の格闘技系のエクササイズ教室もあるそうなので、機会があればチャレンジしてみたいと考えています。
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